

吸血鬼やら悪魔やら龍やらが大好きな私ですが、その次くらいに妖狐の類が好きなようです。
――小さな町の、小さく寂れた地元の神社に仕える神使様と。
彼に嫁ぐはずが嫌がって逃げた奥方様と強制的に入れ替えられてしまった平凡な女子高生。
真面目で誠実だけど、その分不器用なお狐さまと。割合マイペースな女子高生と。
神域を犯す狢(むじな)と対峙しながらゆっくり恋を温めていく……、という。
私的には神使様のキャラがツボりました。
っていうか、和装男子っていいよね! っていうか。
手触り素敵な毛皮をお持ちの獣っぷりとか天然具合とかが……たまらないっていうか。
最後にぴしっと決めてくれるとことかかなりカッコイイです。
そして、特殊能力も何も持たないごく普通の女子高生ながら、結構肝の据わった彼女も、好感が持てました。
紅尾の性格も何だかんだで楽しい。
多分この一冊限りの短編だと思うから、さらっと読むならお勧めの一作です。
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