

――と、いう訳で。ブックオフにて発掘してきた本、早速読んでみました!
葵木あんねさんの作品は既に何作品か読んでいますが、こちらはデビュー作、という事で。
戦争に負けた国が、勝った国へ人質のように姫を送り出し、泣く泣く政略結婚に臨む姫が~、というような出だしで始まる小説は多いけれど。
泣く泣く政略結婚のため国を出されたのはなんと“公子”! 赤い瞳を持って生まれたため不吉だと忌み嫌われた王子が、女王が治める国に婿に出向く……、というのは何とも斬新な!
そしてそのお婿様。武人ながら穏やか~な人で。姫君と初めは上手く噛み合わなかったものの、一歩踏み出してしまえばあとは坂を転がり落ちるがごとく……、と。
ちょっと敵役さんが微妙だった+姫&公子それぞれの従者さんがイマイチ話の中で生きていなかった気がするのが残念ですが、まあ、楽しく読めました。
特にお姫様のキャラが最高です!
この人の既作は他に『
巫女姫様と千年の恋
』や『
毒蛇姫の宮廷菓子
』なんかも面白かったので……。
次は『恋する天女と四人の花婿』あたりを読んでみたいかなぁ。
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