

「お前を娶るぞ」
との発言からの、蒼刻の実家、劉家のある青苑州へ……。
蒼刻曰くの「兄貴よりマシ」な弟君、そして劉家当主夫妻が待つであろう邸宅へ一路、朧月は旅に出る――、の、ですが。
残念ながら、もちろん二人旅……ではありません。
もはや朧月ちゃんの傍に居るのが当たり前の幽鬼、星彩は当然、として。
今回もう一人、義兄静心から監視役の動向を求められたのは……誰あろう、あのヒト!!!
おおおい、前回のあの潔さはどうした! 前回のヒキが台無しだよ!! と。正直どこから突っ込めばいいか分からないほどツッコミどころ満載の男が約一名、再登場を果たしております。
巻末のおまけ漫画でも突っ込まれておりますので、あんまりしつこくつつくべきじゃないのか……とも思うのですが。
まあ、なんにせよ主役は蒼刻と朧月ですからね!
そして存在だけは蒼刻の話にそこそこ登場していた弟くん。――成程、上二人とはタイプの違う子ですね。
これだけ個性的な兄弟のお父様が、勿論ただの領主であるはずがない……ワケで。
そして蒼刻のあのセリフが実現すると、朧月にとってはお姑さんになるはずのお母様は……残念ながら今回ご本人は不在。
でも、贈られた“お土産”を見る限り……、やっぱり確かに彼らのお母様。
更にそこへ飛び込んできたのは、かつて蒼刻の見合い相手に名前の上がっていたご令嬢で……。
前回黄魔という強敵を倒しての今回は、特に大きな事件もなく、ちょっとした霊障を解決するだけ。
主はやっぱり朧月ちゃんにやっと生きた同年代の女友達ができた!
ってトコなんでしょうね。
せっかく「娶る」と言って実家まで引きこもり娘を引っ張ってきたのに、小姑だらけでヤキモキしっぱなしの蒼刻は……、最早あっぱれとも言うべきですね。
ちなみに、前回の格好良さを半減以下にしてしまう再登場を果たした彼に代わり、今回素敵に活躍してくれるのは、この作品イチ格好いい漢。
張さん、素敵です……!!
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