

毒龍公ことクロヴィス殿下と、偽嫁フェルディア。――2人のやり取りがこれまでにも増して、楽しくて仕方ありません。
話の内容的には、本物シレイネ姫とフェルとの関係と、キリヤたちの正体が明かされたり、その背後の黒幕の影が見え隠れしたり、シレイネ姫がクロヴィスを殺そうとしたり、そんなシレイネをクロヴィスが拷問しようとしたり、呪毒に侵された者たちに襲われたり……、と、シリアスかつ大荒れ模様であるというのに。
……なんでしょう。ヒーロー&ヒロインが、どうしても話の雰囲気をシリアスとは程遠いものにしてくれちゃってます。
クロヴィスによるフェルディア扮するシレイネ姫評とか。
シレイネ姫を救いに現れたフェルに目を向く某お三方、とか。
フェルの仕掛けた古典的な罠にうっかり引っかかってしまった某王子様、とか。
そして何より。フェルの口からポンポン飛び出す〈旦那様〉への文句が痛快です。
かつてのハゲろ、の悪口など陳腐に思えるユニークな罵り文句が素敵すぎ……。
――笑わずにはいられません。楽しすぎます。
とりあえず、シレイネの乱はひとまず落ち着いたようですが、まだまだフェルを本当の意味で手に入れるまでには多くの壁が立ちはだかっている模様。
次なる問題は、どうやら毒龍公にとってかなり痛い部分を突くものであるらしいので。
さて、どうなることか……?
スポンサーサイト