

悪魔のような~シリーズの真の最終巻。――本編では長らく“ユニコーンの恋人”だったジュリエットでしたが、ようやく無事呪いの解けた伯爵とのその後のお話、という事で。
いつの間にか3人もの子供が……! それでもやっぱりジュリエットはジュリエット。
なんだかんだで伯爵との痴話喧嘩が勃発、いろいろあって仲直り、といういつものパターンのお話。
――と。残念ながらジュリエットに叶わぬ恋をし、恋に敗れた王太子リオンのその後のお話。
こちらには新たな恋の予感……。
そのお相手は、ジュリエットの姉!!
正直個人的にこのお話が一番読んでて楽しかった。
相変わらずな王様とか、魔法使いイヴニング・フェイスや、ベンジャミンとか、キーンとか。
某女王との対決編の際にぞろっと出てきた面々が、何やら画策中。
このままいくと、スプリング男爵家から時代王妃が誕生しちゃいそうな雰囲気ですねえ。
そして最後はサラとヒューのお話。
こちらは……一応落ち着くとこに落ち着いた……のかな?
正直王太子のところよりジレジレです。
サラがさっぱりきっぱりした性格な分、余計にそう思う!
にしても。
最後までヴィヴィアンにはそれらしい淑女がやってきませんでしたね?
ウィリアムとジュリエットの娘にいたく気に入られている様子ではありましたが……。
叔父と姪じゃぁ、ねぇ?
うん。やっぱり見ていて楽しいのはリオンのところですね。
ジュリエットの姉、エリザベス嬢は以前、ウィリアムがダンスを習いに過去のスプリング男爵家へ紛れ込むお話でちらっと出てきましたが……。
やっぱりスプリング男爵家の面々は皆様個性豊かですね。
読んでいて楽しいです。
スポンサーサイト