

前巻ではキリトにしては比較的穏やかな学園生活を送っていましたが、その分、今巻は一気に波乱の展開。
……キリトには、学生生活を全うできない呪いでもかかっているんでしょうか?
トラブルに巻き込まれ、禁忌目録に違反してしまったキリトとユージオは整合騎士に捕らえられてしまうのですが、その迎えの『整合騎士』が、なんとアリス。
けれど、以前とは全く人格が変わり、記憶すらも無い様子。
捕らえられた牢獄で、脱獄を試みた2人の前に、新たな整合騎士が立ちはだかるが、これも何だか様子がおかしい。
と、そこでこの世界の事情を良く知っていそうな人物登場……! 、って、また女の子!
や、それは今回置いておくとしても。
前巻から今巻の前半部分においてはおおよそ穏やかに学園生活を送っているキリト。
毎回、毎回、ピンチに陥っては格好よく剣を振り回すばかりだったキリトですが、今回のメインパートナーが男の子、とあって、これまで中々見えてこなかった普段のキリトの一面が出てる気がします。
買い食いをし、それを持って窓から寮へ帰宅し、それを後輩に分け、ユージオをからかい、筆記テストを一夜漬けでこなす……。
成程! 確かに剣の腕をとっぱらってしまえば、ご飯奢ってくれる以外はいたって普通の
高校生修剣士様ですね!
……でも、その「剣の腕」は、このアンダーワールドと名付けられたVR世界では決して切り離せないもの。
トラブルの原因をあえて作り出した男たちを斬り飛ばすとことか。
捕まっちゃったあと、脱獄の手段からほぼ丸腰の状態のまま整合騎士様に立ち向かうとか。
やっぱりキリトの真骨頂はそこにある、というか。
とりあえず、手段はどうあれ、敵の本拠地へ入り込んだ以上、次巻は完全に波乱だらけとなるはず。
現実世界でアスナのタイムリミットが来てしまう前に、キリトは全ての問題を解決することができるのか。
状況的に、やっぱりまだ次巻では終わらなそうな感じのする、このアリシゼーションシリーズ。
一体どこまで続くのか……。
けど、やっぱりシリーズラストで、アスナにしてやられた菊岡が見せた以上の顔をさせてやって欲しいなぁ。
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