

伯爵と妖精シリーズ、完結巻。
――第一巻、出会った当初のエドガーやリディアを思えば、……特にエドガーが本当に変わりました。
そして、レイヴンも。アーミン、ケルピー、コブラナイ、そして――ニコ。
リディアの父、カールトン教授も……。
カールトン教授もある意味すごい人ですよね。アウローラを連れて駆け落ちして、あのエドガーを懐かせる……。
それこそ、第一巻の段階ではただの人、だと思っていただけに、余計そう思う。――エドガーの義父など彼にしか務まらないでしょう。
残念なのは……、エドガーとリディアは丸く収まったけれど、周囲の色々が……、微妙にまだこれから、といったところで終わってしまったこと。
できればもう一冊、短編集など出てくれると嬉しいなぁ。
ニコとレイヴン、ケリーのその後とか、ポールとロタのその後とか……。
願わくば、ケルピーにも春の兆しくらいは……、とか。
レイヴンファンの私としては、やっぱりレイヴンとニコ、レイヴンと伯爵、そしてもちろんレイヴンとケリーのお話とかもっと読みたい!
……にしても。長かったですね。――9年。正直、リディアとエドガーの結婚が決まるまでも長かったけど、決まってからがもっと長かった。
例の哀れなビリー氏初登場の回が果てしなく昔に思える……。
あの時の、リディアの代わりにエドガーが大鍋を洗うシーンが、凄く印象に残っているんですが。
……やっぱり、そういうエドガーだからこそこのエンディングが引っ張ってこれたんだろうなぁ。
本当、色々感慨深い……。
それにしても。ここのところお気に入りのシリーズが軒並み完結を迎えてしまい……。
嬉しい半面、ちょっと寂しい気もするなぁ。
機会を見て、また新しいシリーズの発掘しようかなぁ。
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