

シュガーアップル・フェアリーテイルシリーズ初の短編集。
――単行本のみの読者である私にとっては、ようやく、第一巻と第二巻の間の、キャットとの出会いの経緯が分かって、ああ、成程、と思う場面がいくつか。
というか、この短編、ほとんど全てにキャットが関わってますね。
アンと出会う遥か前、ヒューとの逸話とか、ベンジャミンの意外な真実とか。
ベンジャミンとキャットの不思議な関係。――これを読まずしてあの二人の関係は理解できませんよ!
なぁんか、不思議で独特の関係、とは思ってたけど。まさか、そういう事だったとは。
アンとシャルやミスリル達とはまた一味違った味わいがありますね。
アンの周りにいる妖精さんたちはみんな個性的で楽しい。
あ、私は断然シャル派ですけど、――ミスリルもなぁ、可愛いんだ。シャルは邪険にするけど、彼がいなければシャルとアンは100年かけても何の進展もしなかったに違いない、と私は思う。
アンのお母さんのお話も。ミスリルはお節介を焼いてくれて、シャルが眉をひそめてたけど。
シャル。まさかのご対面。――驚いてましたねぇ、シャル。でもちゃっかりお母様の公認を頂いてましたねぇ。
うん。ミスリル、好きです。ああいうちびこいのが一人、うちにいたら退屈せずに済みそうだ……。
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