

お話が、だいぶん複雑になってまいりました、「恋する王子」シリーズ。
最初はもう、とにかく“変態王子”アレクが、ひたすらモニカに猛烈アタックしては、モニカにすげなくされて落ち込んだり、たまに優しくしてもらって大いに舞い上がったり……、といった単純なお話だったのに。
――もちろん、話をややこしくしているのは隣国の王太子、サウル殿下。
次から次へと女性を娶り、娘ができると捨てる――。事前情報では好色最低殿下、というような印象が強かった彼ですが。とうとうその『正体』が明らかに。
単なる好色最低野郎の方が余程安心できたかもしれない。――それくらい壮大な『正体』でした。
ペンテレイア・カゼルラ・ヴァルダン、3国を巻き込み、“サウル殿下”の思惑が動き、それに巻き込まれる形でモニカが――。
アレク、マーシュ、ロベルト、ローズ、エリオ……。カゼルラ組も。
リディ、ディア、ロクサーナ、シア……ヴァルダン組も、多かれ少なかれ煽りを受け。
――そして、どうも何かを知っていて隠していそうだったペンテレイア魔導師長ウィトス様が、とうとう動きだすようで……、ってところで今巻の分のお話が終わってしまったので。
さて。ウィトスの秘策とはなんなのか。アレクは無事モニカを救出できるのか。
……、それにしてもモニカ様、凄すぎます。
アレクはもちろん、アレクの周囲の人間の性格・行動パターンに対する理解力、半端じゃない。
多分こうしていると思います、と言いながら。もう、傍で見てたんじゃないかと思ってしまうくらい見事に彼らの行動を言い当てています。
もう、アレクのことをよく分かっているのは、それこそよ~く分かってたけど。
だけじゃない、ってところが、ね。
冒頭の、みんな揃って観劇、そのメンツと、彼らの様子についてアレクとマーシュが驚愕するシーンがありますが。
モニカ様、スゴイです。さすがあのアレクの彼女をやれるだけはありますね。
私は……アレクみたいのはごめんだけど。私はロベルトぐらいのが一番しっくりくる。
ディアは見る目あるなぁ……。
あ、女の子キャラはシアが一番好きだけど! カッコよくて可愛い女の子、最高ですよね!
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