

――と、言う訳で。大公様シリーズ第二巻、です。
全巻では正直ユリウスに負けてらした大公様、今巻での活躍は……。
――活躍、なさってないわけではないのですが。……やっぱり、美味しいところはちゃっかりユリウスに持って行かれてしまっている気がする。
なにより、表で健気に奮闘しているのはリゼットですからねー。
それを裏から支えるユリウス、ピンチを救いに現れるユリウス。
変わって大公ジークハルトは、と言えば。
ムダにリゼットを心配して行動を制限しようとしては失敗し。
ユリウスとリゼットの仲に悶々とし、リゼットを必死に口説いてみてもそれらの行為は全てユリウスに筒抜け。
色々残念でなりません。
さて、ここまで話題に登ってきた姫君2名は、どちらも前巻、初めての舞踏会にてユリウスが一応の“有力候補”として挙げていたご令嬢。
――そして、その時上がった名前のもう一人がまだ出てきていらっしゃらない、ということは。
多分もう一巻続編が出るのではないかと。
……さて。二度あることは三度あるのか。それとも三度目の正直でこれまでの汚名返上、名誉挽回となるのでしょうか、大公様。
頑張らないと、ね。だって……。ユリウスのラストのセリフが……ねえ?
本当に頑張らないと、あっという間にユリウスに持ってかれちゃうよ。どう考えてもそっち方面、ユリウスの方が器用そうだし。
私個人としては圧倒的にユリウス派だなあ、やっぱり。
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