

椎名咲月さんのイラストに惹かれて買いました、こちらの本。
タイトルに“猫かぶり”等とありますが。正直ヒロイン、言うほど猫かぶってません。ていうか、かぶれてません。
財政難に悩む領地の民たちを救うため、大公様の花嫁探しに参加して大公様に見初められるため、色々と取り繕おうとはしていますが。
元々人の良いヒロインリゼットは、人の悪い大公様相手に、取り繕い切れず、割と早くから色々ダダ漏れ……、という。
だけど、むしろそういうところが世をひね、心を閉ざした大公様の琴線に触れて……、というある意味お約束パターンではあるのですが。
正直、正直なところ……、残念なことに、大公様、負けている気がします。
もちろん、彼、リゼットの血の繋がらない兄、ユリウス様です。――途中辺りからなんとなーく察しがついちゃった彼の正体含め。
色々、色々、大公様、ユリウス様に負けちゃってます。
……って言うか、普通に見たらどう見てもユリウスの方がいい男だよね?
ペルナウ、今はこそ不作で困窮しているようですが……、正直楽しそうですよね。
リゼットについて来てる領民たちも楽しいし。将来はユリウスが治める事になるなら領地は安泰だろうし。普通に考えたら、……やっぱり王都で大公様と、よりユリウスと、の方が……ねえ?
って、思えちゃう状況を、次巻でどれだけひっくり返せるか。大公様の腕の見せどころですよね!
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