

詐騎士の作者、かいとーこさんの新作、って事で読んでみたわけですが。
詐騎士はレジーナ文庫――基本異世界・ファンタジーに加えて割と軽く読めるのが売りのレーベルからの作品で。
今作は一迅社文庫アイリス文庫から。
一時期それなりによく買っていたのに、最近「お、」と思える新作がなくて、しばらく疎遠になっていたレーベルからの発売。
基本的なスタンスは、レジーナもアイリスもそう変わらず、ただより少女向け、恋愛色強め、レジーナよりはアイリスの方が少し話が重くなる確率は高い。
詐騎士も本当は重いはずの話をしているのに、ヒロイン、ルゼのキャラのせいか、割と軽くさらさら流されていく感じだったけど。
今回、詐欺師に登場するキャラ達と比べると、割合普遍的……というか。
強烈なキャラクター、というのは今のところ、ナシ。
多分一巻目と思われる今作、ほぼ舞台と登場キャラ、キャラ達の背景や関係性を説明するために使われているので、充分面白いけど、詐騎士と比べると、物語そのものも平坦かなぁ。
まあ、なにしろ主人公のヒロインの性格はほぼ正反対だし。
その相手役となる聖獣様も、少々S気味とはいえ、ギル様みたく鞭を持ち出す程じゃなさそうだし。
全巻通しての起承転結の“起”としてなら、それなりに面白かったけど。
今後の展開しだいではこの巻の評価も変わってくるかなぁ……。
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