

後味はビミョーながら。
“ばんぱいや”シリーズも、白桜四神も終わってしまったことだし。
最近、通勤時間中に読めるような本を求めていまして。
ソードアートオンラインのように、のめり込みすぎるのは良くないし、うっかり吹き出したり、うっかり泣きそうになるとか、そういう話は電車やバスの中での読書には向かないし。
あんまり絵が多すぎても恥ずかしいし……
という選択の方法の結果、目に付いたのがコレ。
まず、サブタイトル。ソップてなんだろう? と、思えば。どうやらスープのことらしい。
一昔もふた昔も前の、日本が舞台。
とある料理屋の娘でありながら、主と後継ぎだった父と兄を亡くし、後見人となった従兄に店を取られまいと、料理人を目指して修業中、という少女が主人公。
時代から、女性が“プロの厨房”に入ることを良しとされず、兄弟子にいじめられる日々。
そんな時に、周という名の妙な男を拾う。
……彼の“謎”は、読めばすぐにピンとくる。
でも、最後まで正式には彼の正体は明かされないし、そもそもどうしてこの時代に居て、記憶を失っているのかという部分には一切触れられていません。
父と兄が亡くなった件の真相も。
いかにも怪しい人は登場してますが……
うん。これは続くな。
料理物、というくくりでは“あやかしお宿”の方が面白いんだけど。
あっちは通勤中の読み物にはあまり向かないから。
これくらいで、ちょうどいい。
そう思える一冊では、ありましたね。
次回次第で評価がまた変わるかもしれないけど……
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