……私は基本、原作ありの実写映画は、――特に既にアニメ化など他のメディア展開がされたものは、なおさらに、あまり見ません。
どうしても、時間制限からのストーリーのダイジェスト化は避けようがなく、ガッカリ度がゼロ、というのは限りなく低いから、というのがその理由。
でも、今回は……、着物――というか袴と、実際のかるたの試合の実写――というか、これにかんしては本来ファンタジー要素こそゼロで、現実にあるものだから。
ぜひ、実写で見たいと思ったから、見に行きました。
この際、原作ありというのを出来る限りは忘れていこうと覚悟して……。
――ええ。ストーリーのダイジェスト化と、ごちゃまぜな混沌感はまあ、目をつぶるとしても。
それでも、やっぱり酷かった……。
ストーリーどころか、キャラまでいじってくるなんて!
原田先生が、医者から神主に転職してるし!
……白波会の設立理由が根本から揺らぐ、とんでもない改変。
そして、翠北かるた会所属のハズの肉まんくんと、彼に連れられて同じく翠北かるた会に所属するはずのかなちゃんと机くんまで白波会に入らされてる……!
っていうか、翠北かるた会の“す”の字も出てこない!
――原作で、映画の主演役者を褒め称えるおまけがありましたが。
あの原作側キャストを北野先生にしてたらいかりくるってたんじゃないですかね……?
しかも、新のおじいさんが亡くなるタイミングとか、新を立ち直らせるきっかけを作るのがちはやではなくしのぶちゃんとか。
さらに突っ込みたいのは。
新や太一のセリフ。
それは、新や太一に向かって言うセリフじゃないでしょ!
ちはやに言うべきセリフでしょ!
机くんだって、原作じゃ初期だってあそこまでビミョウな人じゃなかったし。
覚悟していったにも関わらず、それでも目をそらしたくなるシーンが多々。
かるたのシーンも、やたらと効果使いすぎ。
ここぞという場面で使うなら効果的だったかもしれないけど、あんまりにやりすぎててくどすぎ。
普通に、かるたが見たかった。
……結局、袴のシーンくらいしか喜べるシーンがなかったという、かなりの残念具合でしたヽ(  ̄Д ̄;)ノ
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