

宇宙兄弟。
なにしろ前巻の27巻は、せりかがらみの欝展開がメインで、最後こそ実験成功に感動したけれど、歴代巻の中でも特に読んでいてつらい巻だったから……、
今巻の夢と希望と冒険がいっぱいの展開は、読んでいて実に清々しい。
前回。
新田やケンジは月訓練に励んでいるのに、一人だけバギー開発に飛ばされたムッタが考え出した、改良案を実際に自分の手で実現していましたが。
その後、“せっかち野郎”ことビンスの働きかけでニーモ訓練に加わったムッタが考え出した“ミラー照明”。原作でもアニメでも好きな回だったので当然そのこと自体は覚えていましたが。
まさかこれも、ムッタが自分の手で実際に取り付けることになるとは。
そして念願の月の裏側、望遠鏡の設置作業の開始。
ついでに、すごい発見と、さらに次なる発見があるかもしれないフラグまで立てました、ムッタ。
さらに彼の知らぬ間に、ISSでは“絵名ちゃん”のナイスアシストが再び発動、です。
バッシングの中での“実験成功”に、彼女のナイスアシストは不可欠だったでしょうが……、
いつか、ムッタが月に行きたいと室長に見せたバーチカルクライム。
その後、せりかに見せようと思ったのに、時間に遅れた彼女からは“バルタン星人”と言われてしまった、“アレ”。
それを真正面から見てしまった室長を、しばし挙動不審にさせたアレの真相に、ようやくせりかが気づく、という……。
前巻ラスト、バッシングの中最後までせりかを信じていた“たぶさん”がらみのエピソードと相まって……
本当、この巻は最初から最後まで良い気分で読めました。
もちろん、今後の展開は大いにきになるところ。
……次は……いつ頃になるんだろうな……
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