

とうとう、完結巻! ……なのですが。
ご覧のとおり、表紙にイラストがありません。
書店に並ぶ、少女系ラノベの棚で、一冊異彩を放つ本。
そして今回、表紙のみならず、本文にもイラストは一切なく。
唯一、“登場人物紹介”の見開きだけは、前巻までと同じイラストが掲載されていたけれど。
――その、前巻が発売された時、「連続刊行」ということで、その翌月には読めるはずだった、最終巻。
で、翌月のビーズログ文庫発売日に書店へ足を運べば……見当たらない。
慌ててネットで調べてみれば、翌月の発売日に変更されている。
どうやら発売が延期になったらしい、と。
前の巻が、クライマックス直前ということで、ここぞという終わり方をしただけに、もどかしく思いながらも、もう一ヶ月待ちましたが……、やはり書店に瑠璃龍守護録の新刊はなく。
再びネットで調べてみれば、さらに発売日が延期になっており。
この時点でも、まだ表紙絵が登場しないまま。
結局、発売が今月までずれ込み……公表された表紙に一切イラストが無く。
本文に添えられるはずの新しいイラストも一切なく、という状況と、この本の最後の方のページに、編集部のお詫びコメントが載せられていた事から、どうも作者のくりたかのこ氏の原稿が遅れたため、ではなく、どうもイラスト担当キリシマソウ氏と編集部でトラブルがあったと見える……。
取り敢えず、イラストの件を除いた中身については問題なく。
綺麗にクライマックスを迎え、主人公カップルについてはどんな状況だろうとイチャイチャできる鋼の心臓持ちという事で、通常運転のまま終了、という事ですが。
この最後の最後で、脇役に関して、色んな人の、色んな驚愕事実が判明……。
やっとすべてが落ち着いた……、と。
ホッと一息つけるはずのタイミングで、その事実一つで番外編の短編が一本書けてしまいそうな裏が明かされて。
「えええ!」と思う余韻が冷めないタイミングでの「了」。
ホント、最後の最後まであの男……。
『龍の血を引く男』というだけで、当初の得体の知れないスケコマシからとんだジョーカーだと思ったのに。
まだとんでもないカードを隠し持っていたとは……
それでも、結局基本はスケコマチャラ男で拍子抜けする虎光は……
そろそろマンネリになりそうな主人公夫妻のイチャイチャぶりにいいスパイスをくれました。
まあ、つまりは全体的には面白かったと思います。
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