

気にはなっていたけれど。
アリアンローズも単行本で買おうとするとそれなりのお値段するため、少々ためらっていた一作。
何しろ、レジーナ文庫と違って文庫化はしていないから、廉価は期待できない一方、同じくレジーナ文庫と違って電子書籍化はしているから、何かのキャンペーンとかで安くなったり序盤試し読み部分多めとかになったりしないかなぁ、と思っていた一作。
それが、auのブックパスで一巻のみ読み放題に入っていたのを見つけ、当然のごとく、読んでみました。
……が。
序盤は、まぁ、いい。
登場人物とか、世界観を「ふぅん」とばかりに読み進め。
タイトルだけを見ていた段階では、既に雑貨屋があって、そこに何やら個性的な面々が訪れて何がしか起こるという類の話かと思っていたら、主人公たるヒロインが実家の雑貨屋を出て、一人新天地へ……、という展開からの始まりには「へぇ」と思ったのですが。
何しろ。その旅路のあれこれはそれなりに楽しかったし、この話のヒーローと思しき元冒険者の領主騎士様のキャラも、まぁ面白い。
正直、“権利書”を兄にくれた人とか、実家の雑貨屋にやってきた黒くて怖い人とか、蜂蜜棒を喜ぶ馬を連れた男とか、仕掛けは分かりやすくて、すぐ先が読めてしまったけれど。
ただ。
この話、今最新が確か4巻まで出ている中での1巻の内容は、起承転結の、『起』のみ。
だから、何か目立った事件もドタバタも無くするすると話が進んでいく。
つまらなくはないけれど、まだ本格的に面白くは……ないな、と。
本格的に彼女の店が動き出すのは2巻以降となるようなので、……また機会を見て買ってみようかな、とは思うけど。
タイミングは考えるなぁ……
スポンサーサイト