

「“とあるむかつくお方”は、自身の欲望によっていつか追い詰められるでしょうが、王女殿下は自身の嫌っている甘い部分によって、いつか追い詰められたときに助けを得ることができるはずです」
これはいつかのウィラードの言。
事実、既に前回レティの大事な軍師候補だったメルディが瀕死の状態に陥った際、レティは某王子を助けたからと、メルディを救う手立てを得ることができたわけで。
「……時に甘さには甘さが、誠意には誠意が返ってくる」
そして、今回の一件……ウルク帝国の流行病編の決着を見る今巻でのレティのセリフがこれ。
本人の能力こそレティの評価では一筋縄ではいかないながら、立場的にどうもそれを生かしきれず、結局表面上はカメムシカメムシ言うだけの人かと思ったカリム皇子。
それに前巻ラストでゼノンが現れ都合のいいことを彼の耳元に囁くものだから、さてどうなる事かとハラハラしてた+“とあるむかつくお方”の命が危ない、と。
そもそも何故今回レティがこんな砂漠を越えた先の国まで出向いてきたのか、その理由を思えば、この事態、お兄様のご容態が即刻ソルヴェール国の混乱に結びついてしまう……というあたり、正直流行病そのものすらゼノンの仕業じゃないかと疑いたくなるような話でしたから。
幸い、というべきか。病そのものに関しては彼の関与は無かったようですが、それでもそれに乗じ色々暗躍し。
その上で、次に声をかけた相手が……その“とあるむかつくお方”。
冒頭のウィラードの言、レティについて言及した部分は既に現実のものとなっていますが。
こうなると、次巻以降、もしや前者についても現実のものとなっていくんでしょうか……。
次回は本格的にレティとメルディの頭脳が試される回になるのか……。
というか、今回のウルク帝国編では新しい騎士の獲得がならないままとなりまして。
でも、もしかしたらこれは、兄弟王子3人一気に騎士にする前振りとか……と、ついつい深読みしたくなります。
ついでにデュークとの関係も、次で大きく動きそうな予感……という事で。
既に次巻が待ち遠しいです(((o(*゚▽゚*)o)))
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