

いつも行く本屋で平積みになっていて。
これもまた気にはなっていたけど手を出せていなかった系の一作、だったのですが。
BOOK WALKERにて時間限定で無料配信していたので、「これは!」と読んでみました。
――結果。
……うん、話自体はそれなりに面白かったけど、これ一冊限りの読み切りだとしたら……取り敢えず早まらなくて良かったな、というのが正直な感想。
官吏になりたくて毎年最終試験まで残る「天才・神童」とまで言われているのに、何故か毎年その最終試験の前に事件・事故に巻き込まれ、そもそも受験できずに落ち。
今年が最後、ダメなら結婚と親に迫られ、最後の試験に臨むがやっぱり「川に溺れた子どもを助けて自分が三途の川を渡りかけ」、それでも自力で無理やり“戻ってきた”ヒロインに与えられた、特殊な仕事。
ヒーローは、その「特殊な仕事」の上司で、二人一組みが規則の職場の相棒。
加えてあまりにも分かりやすい当て馬要員、「小学生男子的物言い系幼馴染」な“親の決めた婚約者”。
口の悪さは両者トントンな気もしますが。
それでもね?
これは当然、次巻があって然るべき終わり方……だと思うわけで。
なるほど、ヒロインとヒーローの恋愛模様という少女小説一番の課題は取り敢えずまずまずの所まで進んでいますが。
結局、蛇男の親玉とか、囚われていた娘さんの魂とやらはどうなったのだろうとか。
そっち方面が中途半端で……
次が出たら買う、けど。
出ないようなら、改めてお金出しての“買いなおし”はしないかな……、というのが、「早まらなくてよかった」と思う理由。
ついでに、現段階では当て馬くんが残念なばかりで……、ちょっと役不足感が否めないのも物足りない要因の一つ。
彼の無自覚発言が原因で、彼女が周囲にいじめられる、という展開が、ね。
ホントに頭が良くて官吏になった男なのかという……
でもなぁ、初版日時からすると、このレーベルならそろそろ続刊が出ていてもいい頃合。
やっぱり出ないの……?
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