

これまで登場してきた神様たち。
その中での一番の有名どころはやっぱり大国主命とその奥方様たるスセリビメでしょう。
でも、あんまり聞きなれない神様方も多く登場されるこの話、なのに今回、有名どころのオンパレードです。
まず最初が瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)。
大国主の一件の際とかにちらちら名前だけは出てきた、天孫。そしてもう一人、彼の奥方たる木花開耶姫。
――先に挙げた大国主命夫妻以来の、夫婦喧嘩の仲裁案件です。
次いで、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)。
彼にまつわるエピソードは知らずとも、名前くらいは聞いたことがあるはずの、英雄の成れの果て。
モフナビ黄金ですら『面妖な』と絶句するその姿。
お華には「人の子の歴史に関わる一大事」とまで言わしめる案件。
そして、広く言えばある意味一番身近な神様、大地主神(おおとこぬしのかみ)。
――平たく言うと、土地神。
つまり一口に大地主神と言っても、何柱もいらっしゃる神様のうちの、毎度おなじみ大主神社界隈担当の神様。
そのお目当ては……某権禰宜様。
で、最後にえびす様。
ただし、依頼神はかの神様ではなく、その眷属の神馬。
依頼内容は――『家出した主を探してください!』
さらに今回、穂乃香ちゃんの出番が多い!
相変わらずのプロローグの出だしを読むに、どう考えても良彦と穂乃香がくっつくENDになるように思うのだけど。
今回、某権禰宜様に、しっかり釘を刺されている良彦。
友好度、という意味では間違いなく確実にUPしてるはずですが。
フラグに関しては……まだ読みきれないなぁ……。
でも、黄金と良彦のコンビはそろそろ板についてきたし、そこに穂乃香が加わるパターンも様になってきているし。
しかも。ひと柱の案件はそれぞれ短編なのに。
――はい。1,2,3巻と、続き話の短編集だったのに、4巻だけ突然長編一話の収録だったから、5巻がどうなるかと思っていたけれど。
上記の通り、短編集に戻っておりまして。
でも、その短編、どれも奥が深いんだよね。
さらっと読める割に、内容的には長編読んだ気になるくらいに中身の詰まった話で……
今回は特にエビス神の件、最後はうるうる来ちゃいました。
何というか、毎度心が洗われるようというか……。
やっぱりこのシリーズ、好きです。
メディアワークス文庫の中じゃ、今んとこイチオシ(`・ v ・´)v
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