

KADOKAWAの電子書籍サイト、BOOK WALKERにて「吸血鬼」と検索かけてヒットした作品のひとつだったコレ。
これは、割と新しい……というか、イマドキのライトノベルに落とし込むと、吸血鬼ってこうなるのかぁ……と。
なつかし鈴木鈴の「吸血鬼のおしごと」の、まあある意味古典的スタンダードな吸血鬼を思い出すと――……うん。時代は変わった。
月島も、現代社会で住みにくそうにはしていたけど。
――吸血鬼のための、地下都市……。けど、そこは「ため」と言いながら、実情は『檻』に近く、吸血鬼たちを追い詰め、彼らから得られる利を搾り取るためのシステムで。
何か色々、黒いものが渦巻いたり潜んでいたり、蠢いていたりしそうな舞台。
そして、今回の主人公は、ダンピール。
この話のダンピールは、吸血鬼を狩る能力があるとかいうのではなく、基本、あくまで吸血鬼の弱点が人間の血によって緩和されるかわりに、吸血鬼の能力も落ちる類の生き物で、人間からは吸血鬼側と見られて疎まれ、かといって純粋な吸血鬼からは半端ものとされる立ち位置。
けど、この彼ばかりは、何か特殊な事情がありそうで。
――こちら、男の子向けラノベという事で、昨今ありがちな、女の子がわちゃわちゃ出てきて主人公が困らされる構図が既に垣間見られているけれど。
その中で、メインヒロインとなるであろう少女の二つ名が「聖女」。
「吸血鬼の血」が高く売れる世界で、吸血鬼にお金を対価に血を貸す『血液銀行』は、その対価が払いきれなくなり破産に追い込まれた吸血鬼を狩る仕事を請け負う者達が居て。
基本、無慈悲かつ横暴とも思えるような者が9割超えるような中で、『聖女』と呼ばれる狩人。
まだ色んな裏事情がめくられないまま伏せられている状態で、彼ら2人が組む、と。
うん。話としては面白い。……んだけど。
何しろ、主人公が、基本血を受け付けず、その割に牙を立てずとも全身どこからでも血を取り込む事が可能という能力を持っている。そして、血液銀行が貸す血は、当然血液パック入り。
……吸血鬼「ならでは」のシーンは。あまり期待できそうにないなぁ、という一点のみが、超私的な意見ながら、残念(´;ω;`)
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