

『銀竜騎士団』、『佐和山物語』の作者、九月文さんの小説、という事で前々から気にはなっていた……。
ついでに、イラストも何だか見覚えがあるなぁ……と思えば、『東方妖遊記』の人!
そして舞台は、中華風。
いいとこのお嬢様なのに、いいとこのお嬢様らしくない所とか、割と砕けた皇帝様とか、作者は違うはずなのに、某むふむふ娘と残念陛下の話を彷彿とさせる書き出し――ながら。
取り敢えず、良家のお嬢様らしくはないけれど、刺繍という特技を持ち、しかもそれが単なる特技の域に収まらず、『特殊能力』の域であるというヒロイン。
自分の持つ『特殊能力』について何も知らないまま、自分の“特技”を生かしたくて、「結婚しない」と言い放つ。
けれど、突然「婚約者」として出会った青年の記憶だけ、なぜだかすっぽり抜け落ちている。
その、ヒロインに忘れられた男が今回のヒーロー。
――なんだか、雰囲気がとにかく「贅沢な身の上」とダブるせいで、もしや陛下の方がヒーローの略奪系オチか……? と、途中何度か思いかけましたが……
最後はうまくまとまって……。
コレ、一巻と二巻の間、1年近く間が空いているんですが……、まだ、続くんですかね……?
続くならいいけど、2巻終わりの上下編だとすると……ちょっとモヤっと感が残る感じがするなぁ。
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