

6巻まで出てる、というのは知っていて。
たまたま入った古本屋で、その全てが揃っているのを発見してしまったら……。
――つい、うっかり。気づいたらオサイフに手が伸びてた私がいました。
それにしても。ヒーローらしいヒーローが最後まで出てこない作品でしたね。
まあ、一応一番それっぽいポジションに居るのはやっぱり皇帝様……? な感じはするけど。
その皇帝様の目の前から、2巻目にしてアッサリ元の世界へ帰還を果たしてしまうし。
1巻目はフレグンスでレティレスティアやフレアとラブラブしてたかと思えば。
2巻目ではヴィヴィアンことアネットと愉快なやり取り。
3巻目からは、とにかく飛び回る、飛び回る……。
出てくる人の名前や地名がべらぼーに増えて、目まぐるしいことこの上なし……。
で、一番ヒーローっぽい皇帝様の出番率は……。
交感で繋がれるレティには大幅に水をあけられ。
らぶらぶ度ではフレイに遠く及ばず……?
サクヤの兄弟ズとかは結構いい味出してて面白いけど。
その中で、相変わらず大量発生するサクヤ信望者。
本人は必死で否定しているけど。これは……同棲愛好者……とまでは言わずとも、十分バイの素質はありそうな……と、神社の精霊でなくとも突っ込みたくなるさ……。
しかも、皇帝様の他にもいい男はいっぱい……。1巻からご登場のフレイは勿論、最初から最後まで、下手すると皇帝陛下より存在感を主張していた気がしないでもないアンバッスさんとか。某傭兵団のお頭とか。
まあ、本格的に彼女を口説こうとしているのは皇帝様……もといバルくらいだけど。
必死に妹を口説こうとする皇帝様を初見した彼女の弟と幼馴染の呟きとか聞くと……。
完全全く脈なしでもないのか……。
これ。このあたりがまだ曖昧なのは、やっぱりこの続編があるから……なんだろうが。
一応、最後まで面白かったけれど、やっぱり4巻目くらいから、あんまりに目まぐるしすぎて、色々分かりにくかった……。
せめて、人物紹介に加えて、周辺地理の地図的イラストくらいは欲しかったな……と。
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