「ビーズログ文庫」から別れた、「アリス」。こちらにシリーズが移ってはや2作目。
……これに移る前から、――というかハイムエンデが動き始めたあたりから、少々1冊のページ数が妙に少なくなったと思っていたけれど、「アリス」に移ってからはそれがより顕著になったな、と。
内容まで薄っぺらくなった……とまでは思わないけれど、ページ数が少なくなったことにより、なんだか一つの事件がやけにさらっと流れていくようになった気がするのは……多分、気のせいばかりじゃないはず。
実際。今回の新たな幻獣は、タイトルの通り。
けど、これまでの幻獣は、その巻の中で確実に倒されて終わって、さあ次、という展開だったのに。
今回はどうも……。とりあえず撃退、という所まではいつも通りのようで、でもまだ終わっていないと匂わせる伏線ぽいのがちらほらと。
そのうえ、前回ようやく何かヒントを見つけたようだった篠原も、それでも未だに例の「石」を使いこなせてはいなくて。
――これまでだったら、おそらく次巻の内容となるだろう話も1冊にまとめていたような気がするんだけど……。
前の巻も物語的には不満はないけど、ボリューム的な不満が若干残る終わり方でした。
同じ、新しいレーベルから出てる「魔王様」シリーズは……、このレーベルで最初から出ている作品で、このレーベルのボリュームに合わせた内容で、程よく面白いんだけど。
正直、レーベル移行が良かったとは思えないんだよね、お庭番シリーズに限っては。
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