

――これで、全員の足並みが揃ったなぁ、と。
朱咒と鵬玄にはバレてしまった白桜と里桜の秘密。……実は青丞にもバレているのだけれど、朱咒と鵬玄が青丞に釘を刺したせいで、その事を白桜は知らない、というその状況下で持ち上がった、白桜と青丞の結婚話。
……当然鵬玄は駆けつけてきて、青丞の胸ぐらをつかみあげるわけだけど。
話的には青丞がヒーローなのは分かっているけど、私的には珍しく、物語のヒーローでは無くライバル役の鵬玄のが好みなので、うっかり鵬玄に出し抜かれる青丞の図、とか、思わずにやにやしてしまうんだけど。
しかし、今回はまるで敵が一人じゃないような……。
いえ、もちろん『金の鬼』こと陵箔には皐月をはじめとする部下が居ますから、そういう意味でも一人ではないのですが、そういう意味ではなく。
秘密を隠し通そうとする白桜と、それに助力しようとする男三人にとっても厄介な人が……。
青丞の父である帝、龍宝帝が色々と面倒なのはもうそろそろ「またか」というレベルの話であるけれど。
まさか、その彼の面倒にいつも振り回されている如月までもがあんなに面倒な人だとは。
秘密を隠し通す、という一点においては彼らもまた、下手をすると陵箔たち以上に厄介な敵のよう……。
けど、今回の一件で、どうも叢雲の正体、だいたい読めましたね。
成る程、道理で叢雲の話になると彼が苦い顔をするはずだ……。
しかし、4人がかりで隠し通そうとして、それでも危うい、龍宝帝の鋭さってコワ……って思うけど、その龍宝帝が気にする白桜のカンの良さ。
……どうも毎度「このくらい」、「一人でなんとか」と、過去の失敗に学ばないでうっかりするあたりだけは、イライラするんですが。
今回も、鵬玄がかっこいいんだ☆
……まあ、今回のピンチを真っ先に救ったのは残念ながら朱咒だったけど。
すぐに察して駆けつけてくる鵬玄の図、とか……。―― 一緒に青丞も居たとはいえ。
そして、毎度ラストに決まって、大体が帝の提案した無理難題が発覚するか、誰かに秘密が露見しそうになったりして白桜が頭を抱える、というのがお約束だったのに、今回は初パターン。
まあ、確かに大きな転機ではありますが。
今回は鵬玄が青丞に出し抜かれた形……。
全く。そういう意味でこそ、武人らしいストイックな鵬玄のキャラが好きなのに。青丞め……。
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