

前巻では、父親の残した絵を表具するため、環に弟子入りし、その表具の行程ごとに区切りを打って、約一年の間の話を一冊にまとめた、という流れでした。
環に弟子入りする一番の動機だったその表具は終わって、弟子入り2年目を描く2巻。
けど、今回は梅雨時までの話、だ。
高校3年になった主人公、洸之介は受験生、という事で、将来に悩み始めてます。
周りが人外級の年上ばかりの環境で、洸之介が何を選ぶのか、ですね。
……どう考えても彼は環を意識してる。
でも、環の方は樹さんを果たしてどう思っているんだか。
加納表具店に出入りする妖達には割と好評な彼ですが。
実際、キャラクターとしての交換度は高い。
と、いうか毎度のゲストキャラがいろんな意味で濃ゆい、というか妖だけに色々ぶっ飛んでるというか……なもので、基本は無難で平凡そうな普通の高校生、という主人公が逆に引き立つという……。
けど、本当にただの普通で平凡な高校生なら、この状況にここまであっさり適応はしないよな、と思えば、やっぱり彼は大物の器なんですかねぇ……。
スポンサーサイト