

これ。前巻が面白くて、事によったら読み切りで終わった可能性も無きにしも非ずといった感じだったのだけど、めでたく2巻が発売されたので、当然のごとく入手。
この話にはまって以降、やたらと“悪役令嬢”だの“没落”だの、似たようなタイトルの作品を見かけるようになったのだけど。
こちらの悪役令嬢様は、色々とナナメ上を行ってくれる、実に愉快なお嬢様。
前巻からの流れで、当然今巻はアディと彼女がくっつく話、と誰もが思う中、彼女は颯爽とアディを置いて隣国の学校へと経営学を学びに行ってしまうんです。
まあ、国境近くの学校で、そのアディとアリシア“王女”のたっての願いにより、毎週末ごとにアルバート家の屋敷に帰ることを約束させられてはいるんですが。
その、アディなしの学園で始まるのは、またしても前世でプレイしたゲームの世界。
ただし、今回彼女は本来ノータッチのはずのゲームに、彼女はその気でないにも関わらず、結局は関わる事になっていく、と。
まあ、彼女のタンカや切り口の爽快さ加減は、どうやらアディなしでも鈍らないようで。
でも。アディそっちのけで進むかと思われたストーリーの中、ポンと突然のように出てくる、アディとの結婚話からの急展開。
そこからようやく気づいた“自分の気持ち”に混乱するメアリの図、は、中々面白かった……。
しかし、パトリック……。前巻でもまぁ、随分なクセ者だとは思っていたけど。
げに恐ろしき、パトリック……。っていうか彼も、メアリに負けず劣らずの変わり者なんじゃないかなぁ、実は。という気になりました……。
これでめでたくアディとメアリもくっついたのだから、当然これで完結、3巻はもう出ない……と思うんだけど。
――それとも、まさかあるのだろうか、渡り鳥丼屋開業ストーリーとか……。
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