

――1巻で既に髪を切っているので、実はタイトル通りじゃ無くなっているんですが。
……そんなこと言ったらどうなるんだ、っていう作品が他にもある(身代わり伯爵シリーズとか少年陰陽師とか)わけで。
まあ、そこは続編、って事で。
前巻で恋人同士になったフィオナとロベルトの結婚までが描かれています。
今回のメインゲスト――というか、前回の某ストーカー男の代わりの困ったちゃん役は、ハーシェルの妹、元領主家の令嬢。
既に他領に嫁に出た彼女、セシリアが実家に里帰り。
で、この娘さんというのが。前回ちらりとロベルトの過去エピとして触れられていた領主家でのあれやこれやの首謀者。
当然のことながら、ロベルトは彼女を恐れて逃げ回る。
……無敵の警備副隊長なのに。
で、じゃあセシリアはさぞかし素晴らしい嫁いびりをしてくれるのかと思いきや。
いわゆる意地悪令嬢、というキャラではなく。
いわゆる女性にモテるタイプのお嬢様。……そのへんは領主家の血なのかも。
そんな妹に対する態度や、ラストの“もうひと波乱”時のハーシェルは……、まぁ、格好良かったかな。
ま、ロベルトが格好いいのはもう、この話のヒーローなのだから当然として。
ただ、その“もうひと波乱”のあたり、妙に唐突というか……。
話の組み立てとしては、正直1巻に若干劣るかな……。
面白くなかったわけじゃないんだけど。
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