

久しぶりの吸血鬼モノ!
ヒロインは、暗殺組織の人間。その背景から、ノクターンという主を絶対と仰ぎ、幼く世間知らずな部分のある少女。
ヒーローは……。吸血鬼ではないかと疑われる、とある外国貴族の御子息。
もしも本当に魔物であれば殺せ、というのが今回の彼女の任務。
なのに、いざメイドとして屋敷に入り込んでみれば、どう見ても魔物とは思えない人物で。
暗殺組織でノクターン以外との付き合いのなかった孤独な少女の心を揺らすには十分すぎるほど奔放な人。
でも、彼の城の周囲では、むしろ不穏な状況ばかり。
――と。この辺りまで、話の中で説明が終わったあたりで、何となくオチが見えたような気がして。
ラストまで読んでみたら、やっぱりね、というオチで。
でも、本当にかのお貴族様がただの人間オチだったらどうしよう、と思ってた件は幸いにも“本物”と分かり。
何となく読めていたオチの、ノクターンの正体とか、正直ラストが微妙に中途半端で終わってしまったのも残念な点の一つ。
続編でも出てるならアリだと思えるオチなんだけど。
これから旅立ち、その道中で色々あって……、という展開になるなら……だけど。
どう見ても続編が出る感じじゃないのに、この終わり方はちょっとモヤっと感が残るよなぁ……。
登場人物・ストーリーは面白い分、余計残念……。
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