

ハンバーガーの新商品が大好物な狐の表具店店主と、色々と残念なイケメン詐欺師な狸と、イマドキの女子高生な猫又に雪女、イケメン美容師なカッパに、可愛い天狗の王子様。
画家をしていた父が亡くなって以来、彼が遺した絵が、夜な夜な動き回る――。
そんな怪奇現象に悩む主人公の男子高校生が、藁にもすがる思いで友人から聞いた噂を頼りにたどり着いたのは、そんな彼らの集う店。
表具、つまり掛け軸だのを取り扱う店の店主にその怪奇現象を解いてもらった彼は、彼女に弟子入りする事に。
一つの掛け軸をあれこれ悩みながら造り上げる傍らで、天狗や狸、猫――そして狐の抱える事情に触れていく。
起こる事象はとりあえずホラーっぽいけど、なんだか全体的にほのぼのしていて、どう見てもホラーには程遠い。
やけに人間社会に溶け込んだ妖たちに囲まれながら、割とあっさりその環境に馴染んでしまう主人公。
何百年も生きていて、店に集う妖たちの姉御風なお狐さまの過去にまつわる話とか。
表具、なんて今どきからすると縁遠いものだけど。
思っていた以上に面白かった。
あと2巻あるらしいけど、もしこのままいくなら、次は……兵助、ジョージの話になるのかな?
いや、でもジョージは引っ越すらしいし……。
あ、雪女がまだだったかな。
今度、続刊も読んでみよう(^^♪
スポンサーサイト