

……1巻がとても面白かったので、ついつい追加購入してしまった、文庫既刊の2~4巻、まとめ読みしました。
まず、2巻。
――男と偽っての騎士生活が、果たして王子にバレるのがいつになるのか。そのタイミングとシチュエーションを楽しみにしていたのですが、なんとも呆気なく。王子様にとっては限りなく残念なタイミングとシチュエーションだったのが……。
お話的には面白かったけれど、王子様のヒーローっぷりは……、前回に引き続き、情けないったら。
まさに雄姫様です。
そしてヒロイン、ルゼにとっての真の“お姫様”、ノイリ。
彼女こそ、シリーズの最後に助け出されて然るべきお姫様だと思っていたのに、こちらもまさかの展開。
ルーフェスとの“双子設定”なんてこれに比べれば全く驚くに値しない展開。
うん。ルゼは大好きだけど、やっぱり王子様のキャラがビミョウだよ……。
そして3巻。
で、ルゼが女だとバレ、ルーフェスが地下へお引越しと相成って、『詐騎士』としてのルゼから、ルーフェスの双子の妹、ルゼ・オブゼークとなった彼女の貴婦人生活……と、思いきや、やっぱり彼女は彼女。
強いヒロインて、やっぱり素敵。
だけど、貴婦人ルゼちゃんは、騎士るーちゃんに比べればやっぱり強くてカッコイ要素は流石に半減。
ラストの大バトルも、相手も相手なら、ルゼもとある理由での不調にて、これまでの彼女の活躍を見ると、若干爽快感がなぁ……。
このまま彼女が猫かぶりを続けるとなると、タイトルの“詐騎士”の騎士の部分が……、と、嘆きそうにもなったけど。
一転、4巻ラスト。
……騎士・ルゼとして復活の兆しが見えて。
是非、早々に5巻が読みたい!
――王子様の方も、予定外の望まぬ大出世をとげ、巻き込まれたゼクセンとティタニスは、現時点ではまだその事実を知らず。
けど、彼らのあずかり知らぬところで、これまで1巻からちらほら存在だけは仄めかされていながら、一向にその正体とその後の明かされなかった人物の名と、その背景が明かされてます。
前巻が物足りなかった分、今回のルゼちゃん、超かっこいいです。
竜に乗ったり、並み居る男どもをちぎっては投げ、ちぎっては投げ……。
そして、ついにルーフェスとしてではなく、ルゼとして騎士に、それも聖女を守る聖騎士として加わることに。
……それを後から知らされるだろう次巻の王子のリアクションも楽しみなら、聖騎士となったルゼちゃんの活躍も楽しみ♪
――お財布に余裕が有るなら、既に8巻完結+番外編も出ているんだよなぁ、と。
ついつい欲張らないよう、気を付けないと……。
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