

わりと最近見かけるようになったレーベル、富士見L文庫。これがなかなか、結構な当たりが多くて、お気に入りレーベルの一つ。
それも私の個人的ランキングの順位をどんどんレーベルの、先月の新刊。
そして今作も大当たりだった事から、ビーンズ文庫、ビーズログ文庫、コバルト文庫というラノベ系少女小説レーベルとしてはそこそこ老舗と言ってもいいだろうレーベルの次点までランクアップしました。
――つまり、それだけ面白かった。
どうやら続きもののようだから、是非早めに続刊を出して欲しいとワクワクするくらいには面白かった。
まずタイトルが面白そうで、背表紙に書かれたあらすじでなんとなく私好みっぽい話だと思い、最終的に表紙のイラストに惹かれてついで買いした一冊――ながら。
今のところ呼び名が「大旦那」としかでてこない、肝心の鬼神様。
彼を頂点とするお宿に集う、あやかしたち。
トップのキャラこそ違うけど、どこかジブリの「千と千尋の神隠し」のお湯屋のイメージがちらほらする、「隠世」の世界。
ヒロイン以外の登場キャラは全てあやかしという――。
いや、一応名前だけ出てくる、今回のひと騒動の主犯の祖父さんはとりあえず種族としては人間だったようだけど、とにかく色々規格外なお人だったようで。
……でも。
この嫁入りの一件だけは、何か色々訳のありそうな……、ね……。
着物や簪、綺麗な食器を贈るより、分けてもらった抹茶に喜ぶ、典型的な花より男子娘相手に、涼しげな顔しつつ、実は相当振り回されてるんじゃないかと思しき大旦那様。
葵との過去の一件、まだ伏せられているけど、どう考えても彼女の言う恩妖って、大旦那様……じゃないの、お約束的には……?
ついでに例の簪の花、要は葵が大旦那様に抱く気持ちがそのまま目に見える的なアイテムだったりするのでは??
などなど。
なんだか最初はアレだった番頭やら若女将やら、脇を固める登場人物ならぬ登場妖も楽しい。
さて。このレーベル。続刊を出す場合、どれだけ間があくのかな??
……3ヶ月? 半年? ――流石に1年、とかはナシにして欲しいな。
一つ、それなりに気に入ってた「真夜中のパン屋さん」シリーズが、なかなか新刊を出してくれない、みたいな事にならないように……。
スポンサーサイト