

――もしも本当に。兄弟王子たちを自らの騎士にしてしまうつもりであるなら。
いよいよ本格的に少なくなってきた残りの席。
その一つに名前が挙がったのは“クラインシュミット”。
かつてレティの婚約者だった“マティアス”のいとこにあたる男。
実はもう一人、軍師候補が居たのだけれど、彼はレティの敵としてレティの前に現れる……。
キルフ帝国編以来の強敵出現です。
……この巻のみで終わらない、レティでも手を焼きそうな敵。
例のキルフ帝国のアレは、騎士王時代の亡霊が取り憑いただけの、基本的には超常能力が厄介なばかりの敵でしたが、今回は魔法的な超常能力一切なしに、己の頭脳のみでレティに相対し、レティが「有能な軍師」と認めたメルディ共々綺麗に欺き、逃亡を成功させています。
……そう、逃亡。つまりはまた改めて出てくる可能性が大。
しかも、レティが打ち立てた「ソルヴェールは戦争をしない」という誓いに対する強敵。
――本当に、3兄弟を騎士にするつもりなら、彼で枠は全て埋まる。
マティアスの死の真相をはじめ、ますます目が離せない……。
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