

作者名になんとなく見覚えあるな~、+ タイトルに惹かれて、と、そういう理由で手を出した一作。
何しろ先月・今月共に発売されるはずだった本が発売延期になったり、お気に入りのシリーズが一冊も新刊出なかったりと、ちょっとトホホな状況だったので、ちょっと新規開拓してみようかと思って……。
それにしても。
最近、例えば「
真夜中のパン屋さん
」とか、「
紫陽花茶房へようこそ
」みたいな、まず初めに主人公クラスの登場人物が何かの店を構えていて、そこへやって来る客の問題に一つ一つ巻き込まれ、一つ一つ解決していく、それ自体は短編集みたいな流れなのに、最後の一つにドカンと大きな、もしくは重要な事件が起きて、実はこれまでのアレコレが全部繋がって……、みたいな展開の話が多いんだろう?
たしかこないだ読んだ「
魔法使いのハーブティー
」もそうだった……。
――と。まあ、話の流れはアレだけど。
今回のこの作品、かなり恋愛要素は薄い。かと言って熱い友情物語……というのも違う……。
まだ若いから、“オッサン”て呼んじゃうとさすがにカワイソウかな、と思うんだけど……、でも、色々面倒な背景を抱えたオッサン同士が営む飴屋中心に話が動くという展開なだけに……ね。
ある意味唯一の潤い要員の女の子と、イロモノ神職がいなかったら、あまりにローテーションに微妙なまったりテイストで、躍動感て何ですか、っていう風になりそうな勢い……なんだけど。
でも、そのあいまいな雰囲気が謎っぽくって……案外ハマってるんだよね。
Amazonで“お勧め”されたわけでもなく、かなり突発的に買った本としては、割と当たりを引いたと思うなぁ、という一冊でしたね。
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