――で。当然こちらの企画も今日2桁の大台、で、本日10日目。
第10弾として推すのが――コレ、「
ばんぱいやのパフェ屋さん
」。


文体や物語の内容としてはラノベ。
でもイラストらしいイラストは表紙のみで、挿絵のたぐいは一切なし。
最近、この手のレーベルにも手を出すようになって見つけた一作。
何が面白いって、吸血鬼のくせに血を吸わない。
けど、全く“血液成分”を摂取しないと、あっという間に弱体化し、生存すら危うくなるが故、彼らが代わりに飲用しているのが……なんと牛乳。
確かに、「
花嫁のヴァンパイア
」の偏食当主様も「牛の乳は牛の血」だと言って喜んで飲んでらっしゃいましたが。
あちらは彼だけが特殊で、彼以外のヴァンパイアは皆フツーに血を嗜んでおられましたが――こちらの“ばんぱいや”は、生き血を嗜む由緒正しい吸血鬼生活を送る者は“オールドタイプ”と分類され、現代社会に馴染めない、“社会不適合者”扱い。
実際、その描写は思わず涙をそそるほど哀れなもので……。
普段、私が好む“吸血鬼像”は、まさに彼のような“オールド・タイプ”の吸血鬼。
血を吸わない“ニュータイプ”の吸血鬼なんざ、吸血鬼とは認めねぇと(口が悪くてスミマセン)このブログでも何度もぶち上げてるクセに、こうしてこの作品を推すとはこれ如何に?
ちなみにこの話の主人公は虚弱体質(だと思われていた)中学生男子。
同じクラスの女の子に想いを寄せる、基本的にはごくフツーの男の子だった……はずが。
実は吸血鬼の血を引いていて、“相応の生活方法”を知らなかったが故の虚弱体質だったことが判明、それをきっかけに家を出て、遠い親戚で、同族である3人と、夜限定営業のパフェ屋さんを営む事になるんですが。
あまりの虚弱体質に“ドミノ”(よく倒れるから)とあだ名され、これまである意味“社会不適合”に近いハンデを負ってきた主人公が、“社会不適合者”認定決定の“オールドタイプ”の吸血鬼と、これからどうなっていくのか……。
勿論、そういう主筋も気になりますけど。
結局、主人公取り巻く吸血鬼――もとい、吸牛乳鬼たちが面白すぎる、の一言に尽きますね。
正直、前述の理由から“吸血鬼モノ”として推すのは少々ためらいがありますが……、小説自体はとても面白い作品なので、一応推しておこう! ――という次第でございまして。
ちなみに、現在3巻まで発売中、まだ続いてます。
だいたい3ヶ月おきに次巻が出るラノベレーベルに比べるとちょっと間が空くんですが……。
次、いつ発売だろうな……。
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