昨日はハロウィン、と、いう事で。――見に行ってきました、昨日公開のヴァンパイア映画、ドラキュラZERO。
今年の八月。宇宙兄弟を観に行った時に、その予告で知った段階で、「見たい」と思っていた映画。
……ただ、その期待としては半々。
そもそも、「ドラキュラ」、というのが。……もちろん、ヴァンパイアといったらドラキュラ、というレベルで有名で、これなしに吸血鬼は語れない、という古典小説、ではあるのですが。
正直、あれに出てくる吸血鬼って、最初は結構いい感じ(?)だった気がしたのに、あの結末の情けなさと言ったら……。
吸血鬼=倒すべき魔物で、「悪」なのだからあんなもの、そう言われたらそれまで……なんですが。
もうひとつ。この映画の「モデル」はジャック・ヴラド。実在した歴史上の人物、串刺し公。
この人の評価も、祖国から見れば「英雄」、しかし外から見れば「狂人」、という二つの側面を持つ人物。
――そして、だからこそ先述の「ドラキュラ」のモデルになった人。
だから、それを描く映画、って事で。今回、一番気にしていたのは“オチ”。
最期。例えば聖職者やそれに準じた騎士や兵士に滅ぼされるのか、それとも血に狂って『化物に成り果てて』の最期なのか。――それとも、不死のモンスターとして今もなお……、とか――。
そして、どのエンドを迎えるにしても、それこそ原作のドラキュラみたく、あんな情けない最期を迎えたら、そこまでのストーリーや映像の出来がどんなに良くても興ざめだ……、と。
けど。実際観終わってみれば、とんでもない杞憂でした。
――ヴラドが超カッコイイ!!!!
あのシーンもこのシーンもどのシーンもヴラドが、カッコイイです。
――例えば「トワイライト」のようなラブ要素はどこ探してもない、基本、オスマン帝国の兵をなぎ倒すシーンがこの話のメインという映画ながら、「夫」がやらかした事を知ってしまった後の「奥様」もまた素敵! かっこいい!
そして、ヴラドが守り通した“息子”がまた、なんというか……「うぅん、やっぱ男の子だぁ」と思える、いじらしいというか、幼いながらもカッコイイとか……。
「甘ったるいラブ」は無くとも、あちらこちらに埋め込まれた萌え要素はたっぷり。
つまり、超大満足な映画でした。
特に最後の最後のシメ、あれ、最高です。
……ただ。ひとつだけ難を挙げるなら。
――あまりイケてない顔面をお持ちのおっさん同士の吸血シーンって、あんなにも微妙な気分になるものなんだなぁ、と。
奥様の最期のシーンはおおいに「萌え」させてもらいましたけど。……アレはちょっとゲンナリです。
男同士でも、それなりのイケメン同士ならまだ許せるけど、ね。
コレ、ひとつ教訓として覚えておこう……
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