

特にお気に入りの作者でも、普段買っているレーベルでも、ましてやタイトルやあらすじに好みのワードがあったわけでもなく。
……私が衝動的に手に取るには、かなり珍しいと言える一作、でしたが。
これが結構……面白かったんですよねぇ。
本屋の棚に、表表紙をこちらへ向けた状態で「おすすめ」っぽく陳列されていて。
で。……真ん中に和装の“美少年”、渋いやっぱり和装のお兄さん。
あらすじからすると江戸時代あたりの話らしい。
……結局ビジュアルに負けて買ったような気がします。
――表紙以外にイラスト、一切無いのですが。
やぁ、読み進めていくうちこのタイトルにもある主人公の『風尹(ふういん)』がなぁ……結構気に入っちゃって。
ついでに背後のお兄さんがなぁ……。私的には皆藤氏も捨てがたいのだけど……。
時代物の場合、個人的に「江戸時代」ってあんまり好みじゃないのですが。
しかも裏では結構……単なるミステリーではない、ある意味こういう時代特有……といいますか、ああいう身分の方々にありがちなドロドロ系な雰囲気満々なんですが。
主人公を取り巻くキャラたちが楽しくて、意外にすらっと読めました。
つまり、予想以上に面白かった、と。
これ、終わり方からしてまだ続くっぽいので、ちょっと続刊気にしておこうかなぁ……。
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