

何やらここしばらく、某幻獣使いにより不穏な日々の続く帝都。
そしてその魔の手が、とうとう蒼司朗に迫る……。
これまでも、お庭番として悪党と相対してきた蒼司朗ですが、今回、本格的に命を狙われてます。
そして、前巻から引き続き登場の前お庭番の御子息が今回の犠牲者。
……しかし。ここに来てまた蒼司朗の新たな特技が発覚。
木に垂直に駆け上がる、というのはずいぶん前に出てきた彼の特技。
……ですが。
「利き酒」ならぬ「利き木」とは。
けど、その特技が吉と出たか凶と出たか……。
とうとう「彼」の秘密に気づいてしまう蒼司朗。
……勿論、帝都の為には良いことでしょうけど、相手は未だかつてない凶悪犯な可能性が高く、しかも不確定要素満載の敵を相手に、蒼司朗一人、というシチュエーション。
これまで大体、その巻で起きた問題はその巻で終わり、さぁ、次はどんな展開になるんだろう? という締めがほとんどだった「お庭番」シリーズにしては珍しい、えっ、ここで終わり? ちょ、この状況どうなるの?? っていう終わり方。
――な、だけに。勿論次巻が気になって仕方ないわけですが。
今回は砂の国の王子様が、その王子様たる所以をいかんなく発揮、というか……、グッジョブでした。
何かとから回って報われない彼ですが……、今回は役得ですね。
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