FC2トラックバックテーマ 第1882回「歴史上で好きな人物は誰?」
日本史なら、源義経、ですね。
やっぱり牛若丸伝説から、源平戦の後の兄からの征伐命令――。
このあたり、最初から最後まで各所で諸説あるとはいえ……、なんとも美味しい話をギュッと詰め込んだ感のある人物。
――ただし。「諸説」どころかお伽話レベルな人物として「安倍晴明」はまた別格。
正直「歴史上の人物」と限定された時に、義経以上にファンタジー要素の強い人物であるが故、こういう問の場合彼の名を挙げても良いものかどうか、ちょっと躊躇いが……。
そして。日本の外、世界史上の人物、というと……。
一時期、弟の「三国志」の無双ゲームに付き合って覚えた武将の数々のうち、お気に入りは……やっぱり趙雲ですかね。
……なんというかお約束、と言われるかもしれませんが。
主の子を抱えての単騎駆けエピソードとか、やっぱそそられる……、というか。
あとは……軍師諸葛亮とか。
「水を得た魚のよう」というのが、彼とその主である劉備のやり取りから生まれた表現だとは……例のゲームをやるまで知りませんでした、――と、いうか三国志時代の人物なんて殆ど知らなかった、というか……。
っていうか、諸葛亮に関するエピソードって、色々凄いですよね……。
確実に、三国志では蜀が好きです。
正直、学校で習った歴史って、どうしても年号丸暗記なイメージが強くて、何年に何があった、という紙の上の平面的な単なる知識でしかなくて、特に興味も持てなかったんだけど。
例えば何かの映画や小説のモデルになっていたりして、その人を中心に見ていくと、それらが平面的なものからもっとリアルなものになって、いくつもの物語になっていくのを見ていて、ようやく最近歴史って面白い、と思えるようになりました。
最たるものが、「
佐和山物語
」。
時は江戸時代初期。
関ヶ原の戦いの後の豊臣の末期、家康から二代目将軍徳川秀忠へと将軍職が譲られる前後。
その時代の井伊家を描いたファンタジー小説で、もののけだの幽霊だのも登場してきますが、基本的には歴史上に名前の残る実在の人物が、史実をなぞって動いています。
出てくる幽霊も、豊臣方の家臣たち。『この時代に幽霊として存在している』という点を除けば、確かに歴史上に実在した人物。
ヒーローとヒロインが、その裏(ストーリー上ではそれがメインなわけだけど)でドタバタやっている間にも、実際の人物の間柄ってこんなだったのかなぁ、などと、ちょっと血の通った萌えがあったりとか……。
先に挙げた安倍晴明だって、もちろん「
少年陰陽師
」シリーズの影響は多分にありますからねぇ……。
実際、この話の舞台は藤原道長の絶頂期。
学生時代、定子、彰子、紫式部と清少納言云々、取り敢えず名前だけ覚えましたけど。
彼女たちの関係や、どうして対立していたのか……等等、このシリーズを読んでいて、改めて「そうだったのか」と納得して、手を叩くシーンが結構ありました。
他にも源頼光とかその四天王たる渡辺綱や坂田公時、茨木童子に酒呑童子……。
それこそ『歴史上の人物』として言ってしまうにはファンタジー要素の強すぎる人物ばかりですが……。私的にはそういう伝説じみた話にこそ萌えポイントがあるわけで……。
だからこそ、それも含めて『歴史上で好きな人物は誰?』と聞かれたら、やっぱり源義経、って答えちゃうんだよなぁ。
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