私がまだ小学生の頃はまだ殆ど認知されていなかった盲導犬。
当時、ノンフィクション系の児童書として図書館にあった本で読んで、初めてその存在を知ったけれど、身近で“本物”を見る機会は全く無く、ましてやスーパーや飲食店では同伴が断られるのが当たり前でした。
……そんな頃の話、ではなく。
「盲導犬」という名前だけなら随分と認知度が上がり、大手スーパーやチェーンの飲食店などでは盲導犬を含め「介助犬」の同伴が認められるのが当たり前の今。
町でも、電車に乗っている時など時折ハーネスをつけた盲導犬を見かけるようになりました。
盲導犬はラブラドールやゴールデンレトリーバーが圧倒的に多く、大型犬であるため、まず、吠えることはなく、大人しい犬であるのに、まだ認知度の低い頃にはバスや電車に乗るのに「口輪」が必要だった頃もあったというけれど。
そんな風に無抵抗だと分かっている犬に対し、“いたずら”をする人間がいる、というニュースが最近話題になっています。
“悪質”とはつくけど、正直イタズラなんてレベルの行為ではなく、完全に虐待です。
盲導犬の主は当たり前ですが視覚障害者。
主に気づかれないように、無抵抗の犬を刃物で刺したり、タバコの火を押し付けてみたり……。
加害者はあまりに卑怯。
犬の方はそれだけダメージを受けても声も上げず、痛みも出血も堪えてそのまま主をサポートし続け、主はそれを人に教えられるまで気付かなかったとか。
日本では、動物を傷つけても「器物損壊」として扱われ、あまり大きな罪には問われません。
この件だけでなく、以前から問題になっていること。
動物愛護後進国と言われて久しく、最近の民法改正のニュースをみつつ、この辺の法律もそろそろ作り直すべきだと思うんですよね……。
少なくとも、憲法改正よりも早急に。
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