

例えば攫われたりとかしても、毎度毎度攫った犯人の側の方が困ったことになるという、ある意味奇跡のヒロイン・花蓮ちゃん。
――とはいえ、今回の事件はこれまでと趣が異なり、皇太后毒殺疑惑という、宮中ではお約束、王道をいく陰謀に巻き込まれた花蓮、今回ばかりはいつものようにはいかないか……、と、思いきや。
花蓮をこの陰謀に巻き込んだ時点で既に色々間違ってしまった残念な犯人、結局最後はいつも通り花蓮が犯人に攫われ、攫われた先で犯人が花蓮のペースに巻き込まれて妙な事になっているうちに陛下が助けに来るという――これまたお約束な展開で。
どんな事件が起きても結局シリアス展開一切なし、という。
……まあ、今回は陛下サイドに少々黒い展開がありましたが。
今回は花蓮の父がとうとうあの事実を知る、とか。
もう、今巻が最終巻、と言われても納得しそうなラストとか。
……正直最後の一巻、主役はもう花蓮ではなくここまでに広がった花蓮の知り合い達の間にたった数々のフラグ回収巻になりそうな予感。
何しろ今回、そのくらいの急展開があるんですから。
まさに雨降って地固まる、ですね……。
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