

東京レイヴンズ、短編集第二弾!
まずは陰陽塾におけるイベントのお話。クリスマス&追難、つまり節分という二つのイベントにスポットを当て。
季節柄、まだ鈴鹿が入ってくる前のお話となっております。
しかし、和の雰囲気の強い陰陽塾でクリスマスとは……春虎じゃなくても突っ込みたくなる。
でもまあ、そこは……それ、という事で。倉橋塾長って結構お茶目だよね? って話で終わるけど。
問題は追難の方。節分、といえばもちろん豆まき。そう、あれです。「鬼は外!」と言って鬼に豆をぶつけて祓うお祭です。
――季節は、もちろん、二月。例の試験の前、つまり冬児の秘密が皆にバレる前のお話、ですが、もちろん春虎と大友は知ってる。……知ってる、はずだったんですが。
ひょんなことから冬児VS夏目、春虎、京子、天馬含めた全クラスメイトの恐るべき対決の火蓋が切って落とされる……!
なにが恐ろしいって、大友が冬児の武器として渡した『余興』の呪符。
まず真っ先に犠牲になったのは、毎度おなじみ哀れな天馬君……彼に幸あれ……。
そしてまた一人、また一人と犠牲者は増え……、最後の一人となった者が、冬児と直接対決……! 、って。
いやぁ、あのシメ方ナイスです。お前ら何やってんの、と、ツッコミどころ満載、かなり笑える……。
そして、鈴鹿が入塾してきた直後の話、鈴鹿の男子寮突撃の巻が、鈴鹿目線で描かれています。
エピソード自体は既に春虎目線で描かれてますから、オチは当然知っている、けど、その事後のちょっとほっこり……しなくもないかな、という小ネタが加わっております。
そしてそして。本編では鈴鹿しか出番のない、夏目や春虎の後輩たちの話。
これは……、まさにEXでなきゃ出来ないよね! っていう……。
本編で大事件を扱って、短編集で日常を描く、というのはDクラやBBBでもおなじみ、あざの耕平さんの手なわけですが。
その後の三者面談の話。――そうか、春虎の母……本編では既に実母ではなかった旨が明かされてしまっていますが、このエピソードの時系列ではまだまだ春虎の「実母」として、そして夏目の親戚として三者面談に参加。
しかし……そっか、実家には言ってなかったんだ、夏目……男子寮に住んでる事……。
と、ここまでつらつら書き連ねてきましたが、個人的に一番楽しかったのは、
大友陣、木暮禅次朗、早乙女涼の学生時代のお話。
――相変わらず木暮が、アニメと全くの別人具合で、誰だよお前、って言いたくなる……んだけど。
しかし、そっか。さすが将来の十二神将、学生時代からそんなすごい人だったんだ、木暮氏……、と。
そして、大友は当時からへらへら掴みどころのないやつだったんだな……とか。
早乙女涼に対する陣と禅次朗のツッコミが、激しく既視感を覚えるものだったりとか。
……彼女、この頃から幼児好きだったのね、というか。
この事件の犯人、彼女だよね?? というか。
――でも、やっぱり戻ってきて、最近アニメの姿で焼き付いてしまった木暮の、あの爽やか兄さんのビジュアルと、挿絵の木暮が別人過ぎて……、囮に引っ掛った二名を叩きのめす禅次朗の決めシーンのイメージが定まらない……!
せっかく格好いいシーンなのに!
けど。「こんな巨大な霊力見たことない」って、ありますけど。
実際、覚醒した春虎の全開の霊力と、木暮禅次朗の全力の霊力、どっちが大きんだろう?
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