

この国の皇子様はどうにも難儀なお方が多いようでございます。――今回初登場するのは1巻で登場されたイグレッグ殿下の弟皇子。
前回ユナイア王セタンタとの間で合意に至った街道整備の話を実現させるためにはどうしても説き伏せなくてはならない彼は、イグレッグの弟、というだけあってユナイア嫌いなのか……? と思えば、旦那様は「違う」とおっしゃる。
……しかし、クロウとフェル扮するシレイネの前に再び登場することとあいなった第一皇子ジルフォードが持ってきた「おみやげ」は、どうも様子がおかしい。
しかも、ジルフォードはフェルに対し「愚弟が本当に君の正体に気づいてないと思う?」と、爆弾投下。
けれど今回、最後まで読めばなかなか、ジルフォードがいい仕事してくれてます。
互いに一歩を踏み出し踏み込む事を躊躇ってばかりの二人ですが、ジルフォードが半ば無理矢理背中を突き飛ばし、(仮)の部分のメッキがとうとう一部剥がれ落ちましたので。
クロウに正体が知れている、と知ったフェルが次回どういう行動に出るのか。
――「妖精」や「呪毒」に関してはまだまだ分からない事だらけ、という風なので、こちらも今後どういう展開になっていくのか楽しみです。
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