

――いつか来るだろう……、そう思っていた障害がついに表に出てきました、完結編です。
忌部家というれっきとした神祇官の家系の嫡男である火夏と、人ならざるものを片親に持つ咲良。
火夏は気にしなくとも、きっと実家の方はそうはいかないだろう……、とそう思っていたのに前巻では意外なほどするりと受け入れられていた感のあった咲良ですが。
やっぱり、という展開で、火夏から離れるようにと釘を刺されてしまう咲良。
けれど、それを良しとしない火夏と共に、自分の実の父に会いにいく決意をする咲良。
最後は何だかんだでめでたし、めでたし風のラストを迎えたこの作品。
前巻までは激ニブな咲良に火夏も表立って気持ちを彼女に伝えることはせず、二人をからかうような発言をする黒護摩には容赦なく締め上げて制裁してきた火夏が、とうとう……!
いえ、それも良かったんですが、いったいどんな邪妖なのかと思っていた咲良の実父が予想外にいい男でびっくりしました。
この先、咲良を泣かせたら雷に打たれてしまうらしい火夏君、責任重大です。
まあ、火夏なら大丈夫かな……、とは思いますが。
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