……原作アリのアニメというのは、どうしても原作にあったシーンのどこかを削り、時間内に収めるもの。
これはもうしょうのない事と思い、なるべくおきにいりのシーンはカットされてないといいなぁ、と思いながら見るものだったのだけど。
この赤髪の白雪姫の場合、原作にないシーンが盛り込まれるという珍しいアニメ。
深夜放送枠のため、録画を夕べ観たのだけれど。
今週の回は、いざ、海賊『海の鉤爪』の本拠地に「おじゃま~」の回。
が。
この回のまず一番目の見所、“格好いいラジ王子”の、“白雪は王家の友人”宣言――今後の話にも繋がる重要シーンはもちろん削られることなく……うん、削られはしなかったけど、この時点で「ん?」と、頭の中に疑問符。
なぜなら。
鉤爪の女盗賊が慌てて「西に抜けろ」の号令を出した後、原作では、「これでよし」と、ラジはここで追撃をやめるはず、というかそういう策だったはず。
なのに、何故かラジは鉤爪の船を深追いし、原作では影も形もなかった海の難所を通り抜け、なんとボロボロになった船体で例の本拠地まで追いつき、鉤爪の船に体当たり、という……
原作では無かった格好いいシーンが追加されており。
まあ、びっくりです。
そして。
最後、「山の獅子」頭領武風の正体がポロっと白雪の口からこぼれた後の間。
……確かにね、原作でもそんなシーンはなかったけど。
アニメ的に、あの展開でその後、崖上の城の引きのシーンが入ったら、そこで例えば「ええええええ」との驚きの叫びとともに画面に衝撃の揺れが、というのを期待したんだけど。
やっぱり、ゼンや木々やミツヒデさんは育ちが良いせいか、そんな芸人のリアクションみたいな真似はしない、という事ですか。
あそこはちょっと拍子抜けだったなぁ……、と。
まあ、本来キハルは来ているはずが、アッサリとゼンが例の鳥使いの技を習得してしまっているのも凄いですが。
次回は山の獅子とのドンチャン騒ぎから……タンバルン最後の夜の夜会まで……いくかな?
拍子抜けだった分のシーン、次、何か新しいシーンが入らないかとちょっと楽しみです。