ゴールデンウィーク中日の平日だった昨日。
お仕事帰りに時間とお金と席に余裕があったため、夜の最終回に飛び込み、観てきました、コナンの今年の映画。
今年は、20周年。
今回はどんな作品になっているのか。
まあ、予告から確実に赤井さんとバーボンことゼロ君が深く関わってくるのは分かっていましたが。
今回は……、劇場版初かもしれない。
ワンシーンたりとも、蘭と新一のラブシーンが無かった!
回によって、確かに哀ちゃんやほかの人との関係の方が大きく取り上げられていることも少なくなかったけど。
それでも必ず、小なりとも入っていた、蘭と新一の印象的なシーン、というのが今回一度もない。
哀ちゃんも、黒の組織が関わる今回の話の都合上、蘭よりは出番は多いものの。
今回、“ラブ”な側面は皆無に等しい。
小五郎に至っては、残念シーンしかない。
園子は光彦によって高木レベルの便利な人扱いで呼び出される……。
いつかの、キャンピングカー事件の、あの“自動販売機”のイイセリフは何処いった!?
という……。
完全に、赤井と降谷零、そこに主人公のコナンという、超有能系男子のためだけの回でした……。
最後の最後まで張り合って殴り合いまでしでかすこの二人。
でも、有能さはやっぱり流石で、いざ歯車が噛み合い、そこにコナンが絡めば、出来ないことはないんじゃないかという。
あのラストシーンはワクワクしました。
……一方で。
映画で特別出演の黒の組織の人間、という事で。
漆黒の追跡者の際と同様、最期は“死”というオチが待っているだろう事は容易に想像がついたけど。
分かっていたラストだったのに、それでも“くる”ものがあった、赤井と零とコナンの華々しい活躍の裏で、文字通りの最期の仕上げをしに来た彼女と、最後に視線を合わせた哀ちゃんのあのシーンを見ると、ね……。
切ないです。
だけどねー。
“表”の方もね……。
“照らす”のに使うアイテムが、あの“花火ボール”とは。
原作より、TVアニメより先に、アノヒトの正体をバラしたあの映画を思わせる……。
しかもしかも。
降谷は“あの”松田君ともオトモダチで。
今回、ラストの大舞台は観覧車に爆弾。
……その松田君事件からの高木くん事件でコナンが閉じ込められたのは東都タワー。
そして漆黒の追跡者で、ジンがヘリから掃射を行った場所は――東都タワー。
製作陣が何も考えてないとは思えないです。
そして最後。
お約束の“次回作制作決定”宣言でも一つ、つっこみどころ。
服部の声があったってことは、次は彼も絡む話なんでしょう。
そして、“しのぶれど”の一言。
――あれですか。ちはやふる意識してますか?
しのぶれど、でまず思い浮かぶのは百人一首です。
しのぶれど、いろにでにけり、わがこいは、ものやおもうと、ひとのとうまで
恋を隠していたつもりが、周囲にはバレバレでしたという意味のこのうた。
……今回恋愛皆無だったから。次回は全力で恋愛に走るのかなぁ、とか。
ここで服部の声だったってことは、微妙に宙に浮いたままの“あの告白”が、ちゃんと着地をみるのかとか、色々深読みしたくなりますね!